チエ先生は、ヨギーのティーチャートレーニングコース（ＴＴＣ）2期生で、そうそうたる現役ヨギーの先生と同級生です。
スタジオでチエ先生に迎えられると、おうちに招かれたような温かい気持ちになります。56歳でヨガをはじめた、スタジオ・ヨギーの最年長ヨガインストラクター、チエ先生の魅力をお届けします。
──ヤスシ先生との出会いからTTCを受けることに？
ヨギーには、レギュラークラスからではなく、BTC（ベーシック・トレーニングコース）で通いはじめたんです（ヨギーで第１回のBTC）。
当時、トレーニング生はチケットをもらえたのでせっせとスタジオに通っていました。そのときヤスシ先生のクラスを受けて、わかりやすいな、いいな、と思って、ずうずうしく、先生はどこのスタジオで教えてるんですか？と聞きました。
そしたら、レギュラークラスは教えてないけれど、今度TTＣをやりますよ、ということだったので、思い切って受けることにしました。BTCが２月ごろに終わって、TTCが６月には始まりました。
ポーズは全然できなかったの。でもリー先生とか、ミサト先生とか、ユウ先生、アズサ先生、ユキキ先生、kyo先生でしょ、みなさんと同期だったんです。TTC２期生ですね。
みんなやさしくて、あたたかく見守ってくださったので、おかげさまで続けられました。
ほかの方はすぐ先生になっていったんですが、私はまさかなるとは思っていませんでした。楽しくヨガやってましょう、と思っていましたし、誰もなるとは思っていなかったと思います。
──インストラクターになったきっかけは？
きっかけは、ヨガ50（フィフティ）ですね（2006～2007年ごろにスタジオ・ヨギーで開催していた、50代向けのBTC）。
ヨガ50で、ミサト先生のアシスタントをして、楽しいなと思ったんです。それまでアヌサラヨガの来日講師のトレーニングをぜ～んぶ受けてましたし、得ていたものを独り占めするのもなんか悪いな、とも思っていました。
──ヨガ以外に習い事の経験はありますか？
ママさんテニスと、ゴルフを少しやっていました。最近はやっていなんですけど、ヨガを始めた頃にいったら、すごく飛ぶようになっていました。体力がつくのか、コアができるのか。
ゴルフもおもしろくてね。いいのを打とうと思うとだめで。それこそ無心になったほうが、飛ぶんですよね。スポーツみんなそうかもしれないけれど、勝とうと思うと、やってやるぞ、という気持ちがじゃまになっちゃう。
──ヨガをはじめてからガラッと生活が変わりましたか？
それまで専業主婦の期間が長かったですからね。気づいたら夢中になって、毎日が楽しくなっていました。ヨガを通じていろんな世代の友人ができて、体だけではなく、気持ちまですっかり生まれ変わりました。熱中し始めた頃はまだ主人が現役で家にいなかったので、自由にヨガだけに専念できました。子どもももう大きかったですし。
もっと若い頃に始めていたら、いろんなポーズもできてよかったかな、とたまには思うけれど、たぶんそのころやっていたら続けられなかったかもしれないですね。
ヨギーは若いインストラクターさんが多いし、よく勉強しているし、みんなえらいな、と思います。
私は、専念できるいいタイミングにヨガにめぐりあえました。だから、ヤスシ先生のおっかけをしていました。（笑）2本も3本も続けて受けたり。来日講師のトレーニングも、ヤスシ先生が通訳だったからこそ受けていました。
でも、年を重ねたほうが楽しい面もあります。若い頃は自我があるし自己嫌悪があるし。よく見られたいとか、いろんな思いがありました。
年を重ねた分、いろんな経験もあって、たぶん頭もフレキシブルになるし、心も大きくなる。でもまだまだ、と思っています。
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