伝統的ヨーガが広まった背景
なぜ、ヨーガ療法のベースとなる伝統的ヨーガが広まったのでしょう。それは、心の乱れが引き起こす病気が広まったからなのです。心身症などのストレス疾患、つまり、交感神経優位になる病気です。
ヨーガの有害事象に関する大規模横断調査というのをおこないました。有害事象とは、怪我する、ということ。2532人のデータ分析をしました。平均年齢 58.5歳。ヨガ受講者のうち、何らかの持病があると答えた者は、56%、通院者は、43%、主治医にヨガをやっていることを伝えている者は約半数。
これを元に厚生労働省から依頼されて、500人のケースレポートを書いています。ヨガをすることで、病気が改善している例です。
西洋医学は、治療費が高いですね。ヨガは、それに比べると安いです。ヨガを教えるという職業は本来、り立つはずなのです。ヨーガ療法では、ヨーガ的な見立て(医者でいうところの、問診、診察)をします。伝統的ヨーガのエッセンスを入れてるので、よく治ります。
医者だけでは治らない、ストレスに対する心の有り様を、ヨーガ療法ではアプローチします。
今年初めて上海で、アジアンヨガセラピーカンファレンスをしました。(7/15〜17) 中国でもインドでもいまは、ヨガブームです。経済が発展すると、ストレスが増えるからなんですね。
呼吸法の効果
2015年の国際ヨガの日(6/21)制定以来、インド大使館と交流があります。いまでは、ヨーガは世界戦略になっています。外交より強いかもしれません。キエフで被爆した人たちにヨーガ療法をしています。癌も防げると思っています。特に呼吸法がいいのです。活性酸素が血液に増えると癌になると言われています。
Photo by Joe Laurence
座って、体をねじる動きを紹介しましょう。
んーと吐きながら、上体をねじる方の肘を引っ張りながら、45度くらい右に押し合いながらねじります。すると、活性酸素が正常値になります。
自律神経を整えて、筋トレをし、呼吸法をします。
長く吐く呼吸が、効きます。副交換神経が働き、ナチュラルキラー細胞が活性化し、活性酸素が下がります。
新横浜に、ヨーガ療法の病院を開く予定でいます。木村先生の息子さんが医師なので、西洋医学とヨガと両方の観点を備えた病院です。
刑務所でヨガを教えたい、と法務省に掛け合い中です。ダルクという麻薬中毒者の施設でヨガを教えると、中毒者がイライラを客観的にみれるようになります。
呼吸法を紹介しましょう。
おなかに手をあてて、呼吸します。お腹のふくらみ、へこみに意識を向けます。目をつぶって呼吸し、次に半眼で呼吸、さらに正面を向いて、左右にゆっくり首を向けます。
療法としてのヨーガ につづく
2016年10月02日