コロナウィルス禍の今、世界中が新たな生活を模索し、またそれに調和しようとしています。
「私のニューノーマル」をテーマに、スタジオ・ヨギーのインストラクターはどんな変化を感じ、変化に対しどう調和しようとしているのか、リレー形式に聞いていく連載です。
あなたの明日につながるニューノーマルと出会えますように!
第1回 ヨガ・ヤスシ編
実は僕の生活は大きく変わった気がしないのです。
コロナ禍がもたらした生活に必要な変化は、十分対応し得ることであり、「悲しいこと」「苦しいこと」では無いように感じました。
生活で変化したことは、現場(スタジオ)に行くことが極端に少なくなり、デスクワークだけでなく、僕はティーチングの殆ども自宅で行うことになりました。
オンライン配信でのクラスでは、3次元で教えていたスタジオクラスとは異なり立体的な表現に工夫を要します。スタジオの中で生徒さんの前・横・後ろ(時には斜めなど)やマット間へ移動してのティーチングが叶わないのです。
生徒さんの目線で分かり易いように、インストラクターは左右逆を行う時もありますが、工夫しきれないこともあります。今でもよく間違っています!
またPCモニターから離れてティーチングしていると、生徒さんの姿が見えません。
またお顔の見えない方が殆どですから、生徒さんの経験は想像するしかありません。
私達インストラクターはインストラクションを発するだけが仕事ではありません。インストラクションの「~~をしてください」の後の確認作業ができないのです。確認作業ができないと、励ますことも褒めることもできません。
ティーチングはコミュニケーションであればよいなと捉えているのですが、目標としているティーチングが実現し難く、僕の独り言インストラクションにならざるを得ないことに少々躊躇しました。
スタジオでは1対1の関係を人数分作れたらよいなと努めてきましたが、オンライン配信では1対多数へと引っ張られてしまいます。
音声と映像でしか表現できませんし、受講されている方のレベルも様々だと思うので自分でポーズをすることが増えました。初めはほぼすべてのポーズをフルパワーで行うと同時に話すのが大変で・・・(苦笑)
数カ月が経った今では、目には見えない方とも何かしらの空気をシェアすることを意識しています。とても感覚的なものです。
▲yoggy airでのオンラインクラスの風景
初めて僕のクラスに参加してくださる方もいらっしゃるでしょう。
それぞれの経験も異なります。
僕のティーチングが伝わっているだろうか?難しすぎるかな?突っ走っているかな?安全だろうか?退屈しているかな?などと様々な反応が頭をよぎります。
しかしPCの向こう側の姿すら見えない方々のことが分かるまでの超能力は持ち合わせていませんから(笑)、潔く教えるだけなのです。
潔く、と同時に皆さんに話しかけるつもりでティーチングしています。
関東圏以外のスタジオへの出張も無くなりましたが、その地域の方達だけでなく、
スタジオ・ヨギー(スタジオ)がない土地の方(海外も含め)からのアクセスもあり、今ではオンライン配信だからこそ叶うことを経験しています。
また今まで招聘していた海外講師にはスケジュール調整や渡航の負担がつきものでしたが、今はお互いの時差を調整すれば、講師を家族、もしくは日常から離すこともなく、受講生も仕事を続けながら家庭で学べます。
人生はアジャストの連続であり、その中に必ず学びや得るものはある・・・というのが実感です。