コロナウィルス禍の今、世界中が新たな生活を模索し、またそれに調和しようとしています。
「私のニューノーマル」をテーマに、スタジオ・ヨギーのインストラクターはどんな変化を感じ、変化に対しどう調和しようとしているのか、リレー形式に聞いていく連載です。
あなたの明日につながるニューノーマルと出会えますように!
第2回 ピラティス・カオリン編
3月上旬。
「明日からコロナの影響で学校はお休みになります」と、
突然連絡があり、ものすごく動揺した記憶があります。
テレビやネットからの情報、周りから入ってくる言葉はどれも不安になるばかり・・・。
自粛生活って何?仕事はどうなるの??
たくさんの不安を抱えながら自粛生活が始まりました。
コロナの影響で大きく生活が変化した方も多い中、有難いことに私は仕事も今まで通り。
生活のスタイルが変化しただけで生活そのものに大きな変化はありませんでした。
ただ、スタジオで行っていたレッスンが自宅からのオンラインレッスンになったことで
戸惑うことはたくさんありました。
私がスタジオでレッスンを行うときに一番大切にしていたことは
「クラス中、お客さま全員と1回は目を合わせる」という事です。
スタジオレッスンでは、もちろんその場にお客さんがいる訳ですが
会話をしながらクラスを行うわけではありません。
私が一方的にしゃべり続けるのです(笑)
ですが、その目や表情を見ていると、
「この動きは難しい!!」「腹筋がつらい!!」「気持ちよく動ける!」など、
ちゃんと伝わってくるのです。
それに対してその時に必要なエクササイズを提供したり、その時に必要な修正を与えたり、手を添えたりすることで「無言の会話」が成り立つのですが、オンラインのクラスでは、その「目を合わせる」ということができませんでした。
正直、困りましたね(笑)
手を添える事や修正を与えることができない事はもちろん、
その時の「リアル」がまるで分らなかったのです。
私もたくさんのオンラインクラスを受講しました。
オンラインクラスを受講していて、ある時ふと気づいたのです。
「あ!!私、画面越しに先生と目が合ってる!!」と。
衝撃でした。
クラス中、ずっと先生と目が合っているんです。
しかも、先生は私だけに話しかけている気分になるんです。
もちろん、一方的ではあると思いますが、
ちゃんと目を合わせることができるんだぁ・・・。
ちゃんと私の表情はみんなに届くんだなぁ…と。
ならば、
私がオンラインクラスでみなさんにするべきことは1つ!
「分かりやすい言葉で、丁寧な動きを提供すること」
発する言葉がシンプルであること。
そして、クラス中の動きが丁寧であることを心がけるようになりました。
コロナ禍の中、できない事や制限されることばかりに目が向き、気を取られることが多かったのですが、できる事、やってもいいことの方が実は多かったことに気付きました。
「シンプルな言葉で丁寧に動く」
本来あるべき、あたりまえのことなんですよね。
ピラティスでは、骨盤や背骨をニュートラルにしましょう、
ナンテ言う声がけを良くしますが、
骨盤や背骨のニュートラルだけでなく、
心(気持ち)もニュートラルを保ってられることは
この先、どんな状況であろうと心がけていきたいですね。
<リレー連載 私のニューノーマル>