皆様こんにちは。福岡スタジオのYです。
今回お話したいテーマは「断捨離」。
おいおい、いまさらですか?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
実は1年ほど前に『ベーシック・トレーニングコース(BTC)』
(ヨガを基礎から学ぶ全8回コース)を受講した私。
その時の卒業論文のテーマが「断捨離」でした。
ヨガで大切な心の観察と日常の「ゴミ捨て」を絡めて書いていたのでご紹介しますね。
必要がないのに捨てられないものは、モノが愛しくて大切であるからなのか、
それとも捨てるのが後ろめたいからなのか……。
以前、子供が「ほしい!」 と言って主人がおもちゃを買ってきたのに、
ちっとも熱心に遊びませんでした。
部屋の片隅で用もないのに鎮座するプラスティックの派手な物体……。
遊ばないし、邪魔だと思っているのになぜ今まで捨てなかったのか?
これは「捨てる後ろめたさからくるもったいない」です。
「せっかく買ってあげたのに。」「いつかまた遊ぶかも。」という思いが、
捨てることへのブレーキをかけていたのだと思います。
喜ぶと思って買ったのに……という悲しい気持ちもあったかもしれません。
(結果を手放すという行為の難しさを無邪気な子供は痛感させてくれました。)
しかし「遊んでいないのなら、今この子には必要のないものなのだな。」
「これがなくなると部屋もすっきりする。」と気持ちを切り替えて思い切ってゴミ袋へ!
いざ捨ててみると子供は全く気にせず、存在を忘れているのか?と思うくらいにあっけないものでした。
結局必要以上に執着していたのは親の私たちだったのかもしれません。
こんな経験、みなさんにもありませんか? これが「断捨離」の「捨」です。
不必要なものを入れない、モノに執着しないということが、「断」と「離」です。
BTCの講義の中で、「あったらあったでいいけど、なくても大丈夫」
という講師の言葉をノートにメモしていました。
「なくても大丈夫」なモノを手に入れたくなったとき、
また心との話し合いが始まるでしょう。
ほしいと思ったままに手に入れるのではなく、
自分をコントロールして手に入れることが自分の心の観察なんですよね。
「断捨離」は流行ではなく、日常に繰り返し訪れる選択なのでは?と私個人では感じています。
こう考えると、普段のクラスでアーサナを行うだけがヨガではないということが身近に感じられます。
皆様もぜひ、モノを買うとき、捨てる時、
ご自身の心の動きを観察してみてはいかがでしょうか?
こういった日常のヨガに気付かせてくれる
「ベーシック・トレーニングコース」もおすすめです!
2015年04月13日