こんにちは。ピラティス インストラクターのヒロコです。
先月ジョセフ・ピラティスの直弟子の1人であるメアリー・ボーウェンが来日しました。
ピラティス氏から直接指導を受けた弟子たちの多くはすでにこの世を去られており、彼の指導や人物像を知る数少ないエルダー(ピラティス氏の直弟子)であるメアリー。
彼女を含む貴重な3人のピラティスマスターの話を聞けるトークショーに、期待を膨らませて行ってきました。
メアリーが登場してまず驚いたのは、彼女の姿勢の良さです。85歳という年齢を感じさせないピンとした背筋、優雅な歩き方と身のこなし。
今回の来日もアメリカから飛行機で1人でやってきて数々のワークショップをこなしているというのですから、そのタフさに驚きました。それもそのはず、超一流の指導者でありながら、29歳から現在までピラティスのセッションを毎週受け続けているそうです。
そのトークショーで彼女が
「ピラティスは自己発見のツール」
だとおっしゃっていました。
単なるエクササイズでは、なくそれ以上のものを私たちに与えてくれる。
それを聞いて、ピラティスを始める以前の自分を思い出しました。
会社員時代の私は、仕事が忙しくなるといつも左の腰に不調が出ており、原因が分からないままマッサージに通ったり、なんとなく我慢してやり過ごしては、また忙しくり同じところに不調が出て…の繰り返しでした。
自分の体に意識を向けたことがなかったのでその原因も改善法もわからず、調子が悪くなったら他人になんとかしてもらっていたのです。今思うと、自分の体なのになんて無責任なことをしていたのかと反省します。
その後ピラティスを始めたところ、いつも同じエクササイズが上手くできないことに気づきました。できない悔しさから、ピラティスの先生にアドバイスを求めると、私の体には左右差とねじれがあるということを教えていただきました。それこそが不調の原因であり、引き起こしているのは生活習慣や姿勢、ライフスタイルだけでなく、考え方にまで関係していることを発見したのです。
「毎年自分が成長していくことを楽しんで」と最後におっしゃっていたメアリー。
85歳でも出来ることが増えていくのが楽しいとおっしゃっていました。
メアリーのような凛としたおばあちゃんになるために、決して完璧ではない唯一無二の自分の体を受け入れ、新しい発見を楽しみながらピラティスを続けていきたいなと思いました。
2015年08月23日