2016年02月06日
マタニティヨガがおすすめの理由
こんにちは。ヨガインストラクターのユウです。冬らしい寒さが続いていますが、皆さん健やかにお過ごしですか?
私は、2014年に妊娠出産を経験し、一年間の育児休暇を取り、2015年の9月から仕事復帰しました。復帰してからは、毎日が慌しく過ぎて行きます。育児休暇は娘とべったりで、早く仕事に復帰したいと願っていたのですが、いざしてみると、毎日、早く娘に会いたいなぁと仕事終わり、急いで保育園に迎えに行く日々です。
そんな毎日の中でも、ふとした瞬間「私がママなんて不思議な気分」と思うことがあります。
思い返してみると、ヨギーで働くようになってからいつの間にか10年が過ぎました。これまで様々なことを経験させていただき、沢山の素晴らしい先生や仲間との出会いがありました。その経験は、濃く深く私の中に残っていて、今の私の基盤になっているのは間違いないのですが、ここ一年で経験した妊娠や出産は、また違った濃密さがありました。
それはきっと、全てが今までの人生で経験のない初めてのことばかりで、まるで人生を生き直しているかのような感覚があるから、ふと、今ママであることが不思議に感じられるのかも知れません。と同時に、私が今までヨガを練習してきたことで一歩引いた視点で物事を捉えるということが、自然と癖のように身についたのかも知れないとも思っています。その客観的な視点、言うならばもう一人の自分の視点が、ママであることの不思議を味合わせているのでしょう。
ヨガの練習は、まずは、呼吸を観察するところから始まります。
マタニティヨガでも、まずは呼吸を整えるところからスタートします。
呼吸は今この瞬間に存在するものであり、その呼吸を見つめることで、過去の経験や未来の心配から離れて、心を今に留めることができ、それは心の安定に繋がります。呼吸の練習を繰り返すことで心を整える訓練が出来ていれば、いざ陣痛が始まっても、呼吸に意識を向けることで平常心を取り戻し、前向きな気持ちで分娩を迎えることが出来るでしょう。
マタニティヨガは、出産に向けた身体作りはもちろんですが、出産に対する心のあり方を準備するのに、大きな恩恵があると感じています。
実際、私の場合は諸事情があり、妊娠中に身体を動かすヨガの練習は、ほとんど出来なかったのですが、呼吸法だけは練習出来ていたので、分娩時は自分でも驚くくらい冷静に出産を迎えることが出来ました。また、その経験は、私にとって大きな自信となりましたし、育児で不安なことがあっても、あれを乗り越えた冷静さが私にはある!と思うと、気持ちが楽になります。そして、育児でイライラすることがあっても、呼吸に意識を向けることで気持ちを切り替えるスイッチが入り、それは子どもにも良い影響を与えていると実感しています。
運動に苦手意識があったり、私は体が硬いからとマタニティヨガを敬遠するのは、とってももったいないなぁと思います。私たちインストラクターは、マタニティヨガで身体だけではなく心の準備をして、出産育児という人生の一大イベントを自分らしく経験していただきたいと願っています。
ヨガインストラクター ユウ