気候は昼間はポカポカなのに夜は急に冷え込んだり、私達は早く暖かくなって欲しいと願ってしまいます。そして日本で春は別れや出会い、新たな旅立ちの季節、何かと忙しい気分になります。
そんな春は体調が崩れやすく、自立神経が乱れ落ち込んだりしやすい季節。
そんな時、体を適度に動かし深く呼吸するヨガは冬に縮こまっていたエネルギーを解放し、スッキリとした気分になるそうです。
今回、私が体験したお客様との『つながり』についてお話ししたいと思います。
事は、去年の夏。スタジオヨギー北千住にケニア出身の男性がいらっしゃりました。
その方は日本語がまったくしゃべれず「I can not Japanese 」「クラスは日本語です。」「僕は見ながらやるから大丈夫！」とのやり取りから始まり、熱心にクラスに通って頂いてました。
徐々にスタジオにも慣れて来てカタコトの日本語で「ありがとう」「またね！」と挨拶を交わすようになり、スタッフもカタコトの英語でお話しをするようになりました。
そうしてお話しをしているうちに奥様が日本人でヨガを通して知り合い、彼の人生はヨガによって拓かれ今に至っている事がわかり、私の人生相談の相手にまでなってくれました。そんなある日、一冊の本を貸してくれました。もちろん英語。。。会うたびに「どう？」と聞かれても読むのに一苦労。説明してくれてもちんぷんかんぷん（笑）
彼は私にどうしてもその本の内容（より良い人生を送るのに何をしたら良いのか）について伝えたかったらしく、クラスを受けない日にスタジオにやってきて同じような内容が日本語で書かれている本を「10日で読んでね。」とポンと置いていきました。私はその手の本には全く興味が無く（英語だと読もうと努力します。）ほったらかしにしていたら彼はケニアに休暇に帰るとクラスに来なくなってしまいました。
月日が流れ今年になって、自分に必要な言葉を探して何気なく例の本をパラパラとめくると一番後ろに、ポストイットがたくさん貼られていて彼の奥さんからのメッセージとアドバイス。
一度もお話しした事ないのに温かい言葉が綴られていました。
次の日に早速、昨日の出来事を他のスタッフに話したら「すごいねぇ！つながっているんだね♡こちらまで温かくなる。」
そこで私達は気が付きました。
ほんの些細な事で人は嬉しかったり傷ついたり、その言葉も人それぞれ。
知らないこと、人もどこかでつながっているかも。
今ある時間、場所、出逢いを大切に必要な時に必要な人の心に小さな花の種を。
心に泥の水たまりが出来ても涙が溢れそうになっても。
『 私は在る。それが私。』
ヨガから学んだこと大切にしていきたいです。
